病院・クリニックで看護師を採用する場合に、重要なことがあります。
それは選考のスピードです。
例えば、選考の結果通知が遅れるほど、採用にはデメリットとなります。
実際には、院長先生が現場で診療をされながら、社労士さんと打合せを行い、雇用条件を決め、ご本人もしくは紹介会社に対して連絡を行うと、非常に段取りが多くなるため、あっという間に1週間程度経過してしまいます。
しかし、求職者の方にとっては、そういった背景は見えません。
面接実施後になんの連絡もなければ、時間が経過するほどに「私を採用したいと思われていないのか?」「評価が低かったのか?」「軽く扱われているのではないか?」「入職しても職員を大事にしない職場なのかも?」「他の応募先のほうが連絡が速い」などと感じる人が増えていくためです。
実際、就職転職の掲示板などでは、3日以内に結果連絡がなければ「採用意欲が高くない」、と判断している人なども多くいるようです。
そういった事態を避けるためには、募集にあたって事前にスキームを決めておくことが必要です。
例えば、
・どんな人材が応募が来るかわからない中で、事前に「経験スキルに応じて、どういった条件で雇用するのか」の判断軸を決めているか。
・面接来院のお礼連絡はどのタイミングでするのか?
・評価ポイントのFBは1日以内に行っているか?
・「3日以内に面接結果を連絡する」と決め、面接の中で「本人に直接説明して」いるか?
・前職の給与とギャップがある場合、自院のルールで給与を提示するのか、前職の給与を保証するのか。それを面接の中で話しておくかどうか?
事前に検討し、判断基準や行動基準を決めておくことで、その場その場で悩む時間を減らし、スピーディーな対応ができるようになります。
クリニックのより良い運営のために、ご参考になれば幸いです。